2010年11月27日土曜日

第2回GIS-Landslide研究集会

開催概要
主催:京都大学防災研究所(一般研究集会:課題番号22K-08)、GIS Landslide研究会
共催:独立行政法人 防災科学技術研究所
日程:2010年11月27日(土)10:20 - 17:40
会場:京都大学宇治キャンパス 木質ホール
参加申込:参加ご希望の方は、下記事務局までお申込みください。
申込先:GIS-Landslide研究会 事務局
e-mail: gis-landslideあっとまーくbosai.go.jp

同時期開催: 2010年11月26日(金)(第2回GLM前日)に同会場(京都大学宇治キャンパス内)にて「地すべりGIS入門講習会」(主催:社団法人日本地すべり学会関西支部)が開催されます。

発表テーマ
テーマ1:ケーススタディ
GISを利用した土砂災害事例研究の紹介。各事例の発表や、土砂災害事例に対して、GISを研究に用いる際の技術的課題や、問題提起なども含めた話題。
テーマ2:汎用性の高い解析手法
GISを用いた土砂災害の解析手法の紹介。GISによる新しい解析手法の提案。手法だけではなく、事例研究を踏まえた上での解析事例紹介も。
テーマ3:技術的なトピック
土砂災害研究に用いられるGISデータの効率的で高精度な構築手法、またWebによるデータ公開に関する技術的な話題。その他、GISソフトウェア同士の機能の連携や、GISと他のアプリケーション(Cプログラム等)とを連携させた利用方法についての話題。

発表要旨集
 第2回GIS-Landslide研究集会アブストラクト(5.5MB, PDF)
 第2回GIS-Landslide研究集会アブストラクト(英語発表の英語要旨)(5.5MB, PDF)

アンケート:第2回GIS-Landslide研究集会アンケート結果(245KB, PDF)


第2回GIS-Landslide研究集会の一コマ
第2回GIS-Landslide研究集会の会場の一コマ

プログラム:第2回GIS-Landslide研究集会プログラム
    9:30-10:20 受付
    10:20-10:30 開会挨拶 井口隆(防災科研)

午前の部 10:30-12:00 座長:土志田正二(防災科研)
    10:30-11:00 Colin Stark(Columbia Univ.) Landslide Force History inversion: Measuring the dynamics of catastrophic landslides using seismology and satellite remote-sensing
    11:00-11:20 千木良雅弘(京都大) 航空レーザー計測とGISと山体重力変形
    11:20-11:40 小口高(東京大) 日本の地形発達史研究とランドスライド
    11:40-12:00 山岸宏光(愛媛大) 動画による斜面災害の可視化と最近の豪雨崩壊のGIS解析
    12:00-12:40 昼食
ポスターセッション 12:40-13:40
    12:40-13:40 ポスターセッションコアタイム
午後第1部 ケーススタディ 13:40-14:40 座長:佐々木明彦(国士舘大)
    13:40-13:55 井上公夫(砂防フロンティア) 2010年4月25日の台湾北部基隆市・第二高速公路の高速地すべり災害
    13:55-14:10 濱崎英作((株)アドバンテクノロジー) 大規模初生地すべり発生に関わるトリガーとしての巨大地震動の可能性研究
    14:10-14:25 岡野和行(アジア航測(株)) DEMで見た庄原災害
    14:25-14:40 今泉文寿(筑波大) 崩壊跡地への土砂供給量の空間分布について
    14:40-14:55 休憩15分

午後第2部 汎用性の高い解析手法 14:55-15:55 座長:早川裕弌(東京大)
    14:55-15:10 内田太郎(土木研究所) 深層崩壊と地形,地質
    15:10-15:25 王功輝(京都大) 甘粛省南部の土砂災害と危険度予測について
    15:25-15:40 陳光斉(九州大) GISを用いた日本における地球温暖化による土砂災害リスク評価
    15:40-15:55 林一成(奥山ボーリング(株)) 地形・地質解析と地震応答解析による地震地すべりの危険度評価
    15:55-16:10 休憩15分

午後第3部 技術的なトピック 16:10-17:10 座長:岩橋純子(国土地理院)
    16:10-16:25 佐藤浩(国土地理院) 斜面防災のための電子国土Webシステムの利用の紹介
    16:25-16:40 田中靖(駒沢大) GISで地形計測?-地形の測り方再考
    16:40-16:55 片谷信治(ESRIジャパン(株)) 実務に効く! ArcGISでの解析手法と便利なツールの紹介 (発表者のご厚意によりスライドを公開, 3.8MB, PDF)
    16:55-17:10 内山庄一郎(防災科研) 判読した地すべり地形を効率よくGISに入力する方法

午後第4部 総合討論 17:10-17:40 司会進行 土志田正二(防災科研)
    「GISの利用用途」「土砂災害をGISを用いて解析する際に欲しい機能」など(参加申込書アンケートより)
    17:40-17:50 閉会挨拶 千木良雅弘(京都大)

第2回GIS-Landslide研究集会ポスターセッションの様子
第2回GIS-Landslide研究集会ポスターセッションの様子

ポスターセッション
[サブテーマ1] ケーススタディ
P01 松四雄騎(京都大)
流域の長期的侵食速度と斜面プロセス: 表層崩壊の発生場からみた解釈
P02 西井稜子 (筑波大)
航空レーザー測量による山岳地の岩盤斜面変形の抽出:現地測量による検証
P03 目代邦康(自然保護助成基金)
堆積岩山地の地形分類
P04 落合翔(東京大)
DEM・GISを用いた扇状地とその上流域の地形特性値間の関係の分析(仮)
P05 早川裕弌(東京大)
写真測量および航空・地上レーザ測量を用いた小規模崖錐の時系列変化の解明
P06 佐々木明彦(国士舘大)
岩手宮城内陸地震による地すべり再滑動を規定した要因の検討
P07 樋口衡平(京都大)
 台湾南西部にバッドランド地形を形成する泥岩の風化過程

[サブテーマ2] 汎用性の高い解析手法

P08 土志田正二(防災科研)
地すべり地形分布図を用いた地すべりの再滑動危険度評価(仮)
P09 神原規也(エイト日本技術開発(株))
L.P.DEMデータによる傾斜区分図の作図・活用手法について
P10 平春(立正大)
LIDAR データによる微地形の傾斜変換線の抽出に関する研究
P11 石丸聡(北海道立総合研究機構地質研究所)
ロジスティック回帰分析を用いた斜面崩壊危険度マップについて
P12 武澤永純(土木研究所)
崩壊土砂が土石流として流下した範囲の地形解析(仮)
P13 鄒青穎(京都大)
Geomorphological analyses of Shihmen Reservoir watershed in Taiwan

[サブテーマ3] 技術的なトピック
P14 Edgar PIMIENTO(Freelancer)
Open Source Software for landslide research
P15 岩橋純子(国土地理院)
LiDARによる5mDEMの利活用 -基盤地図情報を用いた地すべり・断層地形の観察-
P16 井口隆(防災科研)
防災科学技術研究所の地すべり地形分布図のWeb公開の歴史と今後の展開
P17 小花和宏之((株)ビジョンテック)
小型無人機搭載用撮像装置を用いた土砂災害関連データの取得
P18 笹原克夫(高知大)
 航空レーザー測量データはどこまで微少な微地形を抽出できるか?-Lidar データの落石・表層崩壊調査への適用-